2003年01月10日
中国向けポリオレフィンの価格が引き続き上昇
1月渡し分は12月より10〜20ドル高に
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:伊藤忠商事

 伊藤忠商事など大手商社筋によると、ポリオレフィン各樹脂の中国向けの1月の輸出価格はいずれも12月渡し分を若干上回ることがほぼ確定した。
 
 12月分に続いての上昇となるが、上げ幅はどの樹脂も引き続き小さい。HP-LDPEのフィルム用はCFRトン当たり10ドルアップの630ドル、同樹脂の重袋用は同10ドル高の610ドル、L-LDPEのフィルム用も同10ドル上がって560〜570ドル、HDPEのフィルム用は同10〜20ドルアップの580ドル、同樹脂のヤーン用も同10〜20ドル高の570ドル、PPのホモポリマーが同20ドル上がって640〜660ドル、PPノコポリマーが同20ドルアップして660〜670ドル--となっている。
 
 韓国、台湾、シンガポールなどの国のポリオレフィンメーカーの中にはさらに10〜20ドルの引き上げを中国に申し入れているところもある。PPは原料不足による需給タイト化の進展でもう少し上がりそう。