2003年01月14日
ベンゼン市況が高騰、ポリスチレン値上げへ
【カテゴリー】:市況
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原油国際市況の上昇に伴い、ベンゼン、キシレンなど芳香族製品の国際市況が急騰を続けている。商社筋によると、ベンゼンのアジア市場スポット相場は昨年秋までトン当りCFR370-380ドルだったものが、年明けの1月初めには480ドル台に上昇、さらに先週10日以降540-550ドルへと急騰している。
 
 原油価格がOPECの増産発表後も上昇をつづけているのほか、ベンゼンの需要そのものがスチレンモノマー、フェノール、シクロヘキサン向けなどに好調なことが原因と見られる。こうした状況を背景に、ポリスチレンメーカー各社は、樹脂値上げの検討に入っており、近く打ち出す意向である。