2003年01月16日
アジアのエチレン装置の春の定修がスタート
先ずは2月初旬から合計年産144万t分が運休
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 わが国のエチレンセンターならびに大手商社筋の調べによると、アジア地域におけるエチレンプラントの春の定修が2月から相次いでスタートする。
 
 最初に定修入りするエチレンプラントは、インドネシア・CAPCの年産54万t能力装置。2月5日から2ヵ月間運休して定修を実施する予定。この間、同国の誘導品メーカーは海外からのオレフィンの輸入に全面的に依存していかざるを得なくなる。
 
 これに続くのは台湾・FPCの第2号プラント。生産能力は年90万tでアジア地域最大規模。運休期間は、2月7日から45日間となる模様。当初同社では1月中旬に定修入りする予定であったが、台湾全域のオレフィン不足に対処して1ヵ月近く実施を延ばした。これに伴いアジア地域のエチレン生産は2月から3月にかけて年産合計144万t分縮小する。
 
 このあとの4月から5月にかけては韓国と日本で合計5基のエチレン装置が定修・運休を実施する。また、サウジアラビアのペトロケミヤが1月から同65万tプラントの定修に入っており、さらに4月から同65万t能力の第2号機も運休する見通しにもある。
 
 もっとも、今年上期はアジア地域全体に定修・運休プラントの数が昨年より少なくなる見通しにある。