2003年01月16日
日本人女性学者に米国国立科学財団の「NSF賞」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本化学会

 ノーベル化学賞の日本人の受賞が相次ぎ、話題を呼んでいるが、2002年の米国国立科学財団賞(NSF賞)を日本の女性科学者が受賞したことがこのほど明らかになった。同国立科学財団賞はさきに2001年のノーベル化学賞受賞者・野依良治氏も受賞している。
 
 NSF賞(アワード)を受賞したのは米オクラホマ州立大学の化学科で教鞭をとる庭山聡美助教授(41才)らのグループ。テーマはアミノ酸、たん白、エイズなどバイオロジーにかかわるものといわれる。賞金は50万ドル。
 
 庭山氏は北海道函館出身。1980年4月筑波大学第一学群自然学類に入学。同大学院修士課程、東京大学薬学部大学院博士課程を経て、1989年3月同大学院終了。薬学博士。2000年に守田科学研究奨励賞、2001年に萬有製薬研究企画賞を受賞している。日本化学会、有機合成化学協会、アメリカ化学会に所属。
 
 庭山氏の研究はエイズの治療に関連したものといわれるが、最近、治療薬がアフリカなどで効果をあげているとされ、学界、関連業界の注目を集めている。