2003年01月20日
三井化学、大阪工場フェノール向けクメン増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は20日、大阪工場にあるフェノール(年産20万トン)プラント向け原料クメンの生産能力を年産18万トンから28万トンに増強し、全量自給化すると発表した。2004年夏完成し、同年8月の定修完了と同時に稼働開始する。総投資額は約20億円。
 
 今回の増強では、既設のクメン生産設備に最新のゼオライト触媒法を導入する。従来の反応器がそのまま転用できる利点がある。フェノール原料の完全自給化により、世界トップクラスの競争力がさらに強固なものになるとしている。
 
 同社は大阪工場のエチレンセンターを「プロピレンセンター」に構造改革するため、04年8月をめどに同工場のプロピレン生産能力を年産42万トンへと一挙に14万トン増強する計画を進めている。今回のクメンの増強は、プロピレンの競争力強化を背景に、フェノール事業の強化を図るもので、プロピレンセンターへの転換計画の中核をなしている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=576