2003年01月21日
呉羽化学、三共と免疫賦活性「健康食品」で販売提携
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:クレハ、三共

 呉羽化学工業と三共の両社は21日、呉羽化学が開発したマツタケ菌糸体由来「クレハM6271株(菌株名)」の販売で提携合意したと発表した。マツタケ菌糸体とは、京都原産本マツタケの菌糸体を培養したもので、呉羽化学はこの菌糸体の糖タンパク複合体(α-プロテオ・グリカン)が抗腫瘍性、抗ストレス性、感染症の予防など高い免疫賦活性を示すことに着目し、研究を行なってきた。その結果、活性効果の極めて高い菌株「クレハM6271株」を発見、安定的な工業生産に成功した。

 両社はすでに、抗悪性腫瘍剤「クレスチン」、慢性腎不全治療剤「クレメジン」で事業提携する一方、抗HIV剤(CXCR4ブロッカー)の共同研究を推進中。今回の提携によって、さらに健康食品市場にも参入することになった。なお、当面は、呉羽化学がマツタケ菌糸体の培養と製剤の製造を行い、三共が国内の薬系店舗ルートで販売する。市場規模などははっきりしていないが、天然型サプリメントを中心に現在約3,000億円程度と推定されている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=584