2003年01月21日 |
三菱化学、JPCの全額出資会社化で東燃化学と合意 |
チッソならびにJPOとのアライアンスの早期実現図る |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:チッソ、東燃化学、日本ポリオレフィン、日本ポリケム、三菱化学、エクソンモービル |
三菱化学は、同社と東燃化学の共同出資会社である日本ポリケム(JPC)の東燃化学の持株を全て三菱化学が買い取ることで21日に東燃化学と基本合意したと同日発表した。買取価格など合意の詳細はいっさい明らかにしていない。契約内容の詳細については早急に両社の間で意見調整して順次取りまとめていくとしている。 これによって、かねてからJPCが計画していたチッソならびに日本ポリオレフィン(JPO)との事業統合プランは、いよいよ実現に向かって大きく歩を踏み出すことになった。早ければ今年半ば、遅くとも今年秋口には、チッソとの間でPPのまたJPCとの間でPEのそれぞれ共同出資会社が設立されて業務が開始されるはこびになると見られている。 三菱化学と東燃化学との間で今回の基本合意ができるまでには、様々な曲折があった。これは、全面的に東燃化学の経営支配権を掌握するとともにオレフィンの有力供給者としても強い発言権を有してきたエクソンモービルとの利害が必ずしも一致せず、意見調整を巡っての話し合いに多くの時間がかかったためだ。 しかし今後は、三菱化学としてもJPCとしてもいわゆるフリーハンドで機敏にアライアンスに取り組んでいけることになる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=583 |