2003年01月24日
塩ビ業界「底打ち」宣言、生産5年ぶりのプラス成長
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ樹脂・モノマーとも昨年の生産量は、わずかながら前年を上回った。樹脂は1997年以来5年ぶり、モノマーは99年以来3年ぶりのプラス成長となった。VEC(塩ビ工業・環境協会)が24日発表した02年の生産・出荷実績で明らかになった。
 
 発表によると、塩ビ樹脂の02生産量は221万2,337トンで前年比100.8%、出荷量は、国内146万4,006トン(96.2%)、輸出74万6,576トン(110.6%)で合せて221万0,581トン(100.6%)、在庫は10万2,478トンとなった。モノマーは生産量296万9,632トン(102.6%)、輸出は58万9,572トン(106.9%)で、在庫は5万4,105トン(67.5%)と減少。
 
 記者会見した同協会の武田正利会長(鐘淵化学工業社長)は、「昨年は後半から需要が持ち直した。硬質ではパイプに回復が見られた。樹脂の値上げを前にした仮需という見方もあり、まだ楽観はできないが、一応需要は底を打ったといっていいと思う」と、初めて「底打ち」を“宣言”した。


●2002年/年度塩ビ樹脂生産出荷実績
http://www.chem-t.com/link/data/pvc/2002pvc.html

●2002年度塩化ビニルモノマー生産・消費・在庫実績
http://www.chem-t.com/link/data/pvc/2002vcm.html