2003年01月28日
第一工業製薬とBASF ジャパン、環境対応型界面活性剤で提携
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:BASF

 第一工業製薬とBASF ジャパンの両社は28日、非イオン界面活性剤の開発・マーケティングで提携契約を締結しと発表した。これより第一工薬は、四日市工場にある既存の界面活性剤設備により、新たな環境対応型非イオン界面活性剤の製造・販売を行っていく方針。中間原料のトリデシルアルコール、イソデシルアルコールなどをドイツから輸入する。

 BASF の環境対応型非イオン界面活性剤Lutensol(ルテンゾール)各シリーズは、合成系の脂肪族高級アルコールで、環境毒性が低く、生分解性に優れている。第一工薬は、これまで環境対応型非イオン界面活性剤の商品群品揃えの充実に努めてきたが、さらに今回、BASFのルテンゾールのノウハウをベースにした「ノイゲン」各シリーズに、XLシリーズを追加し製造・販売する。

 第一工薬は現在、用途、機能別に80種類以上の界面活性剤を製造、販売しているが、今後は順次環境対応型の「イノゲン」タイプに置き換えて行く方で、非イオン界面活性剤市場に強い基盤をもつ同社とBASFの提携は、今後の日本市場に影響を与えそうだ。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=611