2003年01月29日 |
汎用4樹脂の昨年計の需要分野別出荷実績まとまる |
伸びが目立つPPの射出成形用やLDPEの加工紙用 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局は29日、汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とPS)の昨年1〜12月合計の需要分野別出荷実績を明らかにした。 それによると、4樹脂それぞれの最大需要分野の対前年比は、LDPEのフィルム用品種が99%(数量は80万8,770t)、HDPEの同じくフィルム用品種が96%(34万9,840t)、PPの射出成形用品種が105%(143万6,244t)、PSの包装用品種が102%(54万651t)--となっている。両PEのフィルム用が前年割れとなったのは、海外からの安価な袋やフィルムの流入量が一段と増えてきたからと見られている。PPの射出成形用の増加は、自動車部品向け需要が特に夏場以降に大幅に拡大してきたため。 他の主要品種では、LDPEの加工紙用の3%増、HDPEの射出成形用の2%増、PPの押出成形用の3%増、PSの雑貨・その他用の7%増--といったところが目を引く。PPのフィルム用は1%増となっている。 それに対して前年を下回っている品種は数が少ない。LDPEの電線被覆用の12%減、パイプ用の15%減、中空成形用の2%減、HDPEのフラットヤーン用の4%減と繊維用の7%減、PSの電気・工業用の4%減--といったところであり、PPは全ての品種が前年を上回っている。 ●2002年1〜12月四大樹脂需要実績 http://www.chem-t.com/link/data/miti/20020112_4.html |