2003年01月30日
プラ処理促進協、再資源化フロー図の01年版を作成
プラスチックの生産・廃棄・再資源化を詳細に紹介
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

 プラスチック処理促進協会は29日、プラスチック製品の2001年における廃棄と再資源化の実態をまとめたフロー図を作成したと発表した。
 
 これは、同年に生産されたプラスチック(1,388万t)が輸入品や再生樹脂とともにどのように処理されたかを詳しく紹介したもの。
 同協会によると、同年の処理・処分における大きな特徴は、(1)有効利用率が53%に達した(前年は50%)こと(2)前年に比べて材料リサイクルが8万t増、ケミカルリサイクルが11万t増、サーマルリサイクルが23万t増--といずれもリサイクル量が拡大したこと(3)くずプラスチックの輸出が増加したこと--の3点に集約できるという。
 
 同フローによると、01年におけるプラスチックの生産量は1,388万tで前年より86万t縮小したが、総排出量は1,016万tで前年を20万t上回った。うち産業廃棄物は489万tで前の横並びであったが、一般廃棄物は前年より20万t増えて528万tとなったとされている。増加分のほとんどが容器包装材と推測されている。
 一方、有効利用された廃プラスチック量は前年を41万t増の535万tで、有効利用率は前年より3ポイント増えて53%となった。内訳は、材料リサイクルが147万t、ケミカルリサイクル(油化・ガス化・高炉原料)が21万t、サーマルリサイクル(廃棄物発電・熱利用焼却・固形燃料)が368万t--となっている。うち、廃棄物発電は207万tに達している。また、ケミカルリサイクルが様々な新しい手法の実用化によって大きな広がりを見せている点も注目されるところと同協会では指摘している。