2003年02月03日 |
化学品の昨年の輸出、多くの製品が前年を上回る |
カプロ、PTA、TDI、POM等が特に大きな伸び |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:財務省 |
化学製品の昨年の輸出通関数量はその多くが前年の実績を上回った。前年を下回ったのは、一部の化成品とPPだけ。PTA、TDI、POM--などは前年を3割以上上回る高い伸びを遂げており、カプロラクタムにいたっては5割強の伸び率となっている。 財務省の昨年12月の輸出通関統計によると、主要化学製品の中で昨年1年トータルの輸出通関総量が前年の実績を下回ったのは、エチレン、プロピレン、SM、フェノール、MEK、酢酸、酢ビ、PP--などごくわずか。いずれの製品も、中国をはじめとしたアジア地域全体の需要自体は活発であったが、それに対応していけるだけの輸出余力を持つところが月を追って減ってきたため年計ではマイナス成長となった。 一方、前年を上回った製品の多くは、中国を中心としたアジア市場の需要が例年以上に活発なだけでなく価格の改善が順調に進んだもので占められている。また、国内需要が不調で輸出の拡大に活路を求める企業が多かった製品もこの中に含まれる。 主要化学品の02年の輸出通関数量は以下の通り。単位はトン。左は12月単月。右は年計。かっこ内は前年比。 ▽エチレン 22,567(124,8%) 243,635( 84.6%) ▽プロピレン 30,425( 82.4%) 357,318( 89.1%) ▽ベンゼン 29,474(146.6%) 309,650(119.4%) ▽PX 162,856(116.8%) 1,731,249(101.2%) ▽SM 96,896( 90.2%) 1,049,014( 95.9%) ▽EG 16,107(137.8%) 121,462(119.1%) ▽フェノール 6,537( 57.6%) 104,639( 83.1%) ▽MEK 12,122(168.8%) 109,323( 94.1%) ▽酢酸 6,380( 75.8%) 63,972( 55.5%) ▽酢酸ビニル 7,066( 87.8%) 97,721( 98.8%) ▽メタクリル酸E 7,123(109.9%) 121,708(108.3%) ▽無水フタル酸 5,032( 97.1%) 69,861(129.8%) ▽PTA 43,853( 67.5%) 689,318(132,2%) ▽AN 14,477( 84.9%) 168,214(120.9%) ▽TDI 12,318(120.6%) 164,461(131.4%) ▽MDI 7,566(172.8%) 69,185(119.4%) ▽メラミン 5,564(127.7%) 56,576(126.3%) ▽カプロラクタム 16,116( 68.6%) 206,086(151.2%) ▽LDPE 22,684( 96.3%) 263,404(104.9%) ▽HDPE 18,230( 82.8%) 242,811(103.1%) ▽PP-H 20,844( 89.3%) 246,545( 87.5%) ▽PP-C 8,108(116.1%) 100,461( 87.5%) ▽PS 16,999( 92.0%) 225,685(106.9%) ▽ABS 19,373(144.2%) 234,263(124.0%) ▽PVC-H 57,209( 97.8%) 787,829(113.0%) ▽PMMA 5,250(111.3%) 66,084(110.1%) ▽POM 4,879(126.7%) 69,650(131.8%) ▽エポキシ樹脂 5,969(114.4%) 71,344(117.4%) ▽PC 17,879(102.4%) 234,865(118.2%) ▽PET樹脂 5,410(149.2%) 67,368(107.2%) ▽PA 9,771(128.8%) 98,696(117.5%) |