2003年02月05日
クラレ、ベルギーに「エバール」12,000トン増設着工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:クラレ

 クラレは5日、EVOH 樹脂「エバール」(商品名)の世界的な需要拡大に対応するため、エバールヨーロッパ社がベルギーに年産12,000 トン増設工事に着手したと発表した。完成は2004年第3四半期の予定。

 「エバール」は1972 年、同社が世界で初めて工業化した機能性樹脂で、気体遮断性に優れているところから、食品包装材分野をはじめ、自動車ガソリンタンクなど非食品分野にも用途開発が進み、日・米・欧を中心に年率10%以上の市場拡大を続けている。

 同社は岡山事業所(岡山市)、エバルカ社(米テキサス州)、エバールヨーロッパ社(ベルギー)の3拠点に合計45,000 トンの生産設備をもっているが、これを上回る需要の伸びが見込まれることから、現地着工した。

【エバールヨーロッパ社の計画概要】
◇立地場所:ベルギーフランダース州アントワープ
◇生産能力:現状年産12,000 トン
◇今回着工:年産12,000 トン(合計能力=年産24,000 トン)
◇完工:04 年第3 四半期予定
◇設備投資額:約85億円

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=632