2003年02月06日
汎用樹脂の昨年の対中輸出、PPを除き引き続き増加
5樹脂のいずれも高い中国依存度
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 汎用樹脂の昨年の対中国輸出(香港向けを含む)は、PPを除いて前年の実績を上回った。PPはホモポリマーもコポリマーも大幅な減少となったが、これは国内の需給の逼迫によって輸出を絞らざるを得ない企業が相次いで出てきたためと見られる。
 一方、全輸出量に占める中国向けの構成比率はどの樹脂も一段と高くなっている。最高はPVCの80.8%で、以下はPSの77.6%、LDPEの64.7%、HDPEの60.0%、PP-Hの59.3%、PP-Cの39.6%--の順となっている。
 
 各樹脂の02年における対中国輸出通関数量は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。
 [LDPE]
 中国    96,163(105.5%)
 香港    74,176(109.3%)
 計    170,340(107.1%)
 全輸出量 263,404(104.9%)
 [HDPE]
 中国    131,328(103.6%)
 香港     14,301( 88.2%)
 計     145,629(101.9%)
 全輸出量  242,810(103.1%)
 [PP-H]
 中国    107,478( 96.3%)
 香港     38,618(110.1%)
 計     146,096( 99.6%)
 全輸出量  246,544( 87.5%)
 [PP-C]
 中国     22,854( 79.6%)
 香港     16,912( 87.2%)
 計      39,766( 82.7%)
 全輸出量  100,459( 87.5%)
 [PP計]
 中国    130,332( 92.9%)
 香港     55,530(101.9%)
 計     185,862( 95.4%)
 全輸出量  347,003( 87.5%)
 [PS]
 中国     49,853(133.8%)
 香港    125,217(101.4%)
 計     175,070(108.9%)
 全輸出量  225,685(107.0%)
 [PVC-H]
 中国    519,823(104.2%)
 香港    117,063( 97.2%)
 計     636,886(102.9%)
 全輸出量  787,828(113.0%)