2003年02月06日 |
SM の国際スポット価格が再び高騰 |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:なし |
SMの国際スポット相場がここにきて再び騰勢をたどりはじめた。特に需給がタイトなアジア地域での上昇率が高い。 直近のCFR価格は、トン当たり820〜830ドルで、1週間前に比べると30〜40ドル高い。1月上旬以降しばらくは弱含みで推移していたが、2月に入って反騰してきたもの。この要因は、原料ベンゼンの国際相場の急騰にある。ベンゼンの最近のアジア地域のスポット相場はトン当たり560ドルがらみとなっている。1ヵ月でおよそ100ドル上がったことになる。 SMメーカーの多くは、ベンゼンの価格とのスプレッドが少なくとも250ドルないと採算を確保できないといわれる。ここにきてのSMの高騰は、そうした条件下にあるSMメーカーが、需給の逼迫を背景にベンゼンの高騰分を製品価格に転嫁する行動に出てきたことによるもの。 |