2003年02月07日 |
三菱レイヨン、MA20円、DMF15円10日から値上げ |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:三菱レイヨン |
三菱レイヨンは、2月10日出荷分からMA(メチルアミン)価格をキログラム当り20円、その誘導品DMF(ジメチル・ホルムアマイド)を同15円引き上げると発表した。昨年6月以来2度目の値上げとなる。 値上げ理由は、前回と同じく原料価格の高騰に対応するためとしている。MAの原料はメタノールとアンモニアだが、メタノールは前回値上げ時にトン当り150〜160ドルだったものが、最近は200ドル台に上昇しており、3月には250ドル超えが確実視されている。もう一方のアンモニアも、昨年末以降ナフサ価格の急騰を受けて急上昇している。 こうしたことから同社では、内部の合理化努力だけでは採算維持は不可能と判断し、値上げに踏み切ることにしたと説明している。MA、DMFとも需要は内外とも引き続き順調に伸びており、MAはDMFのほかゴム薬、農薬、界面活性剤向けなど、DMFも合成皮革や電子材料用溶剤分野を中心に安定した増加を見せているという。 |