2003年02月12日
タカラバイオ、ガン自殺遺伝子など3種の遺伝子治療技術でアジア独占実施権
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:タカラバイオ

 タカラバイオ(社長:加藤郁之進)は12日、イタリア最大のヘルスケアー複合体・聖ラファエル・サイエンスパークに所属する、遺伝子治療法の研究開発を目的としたモルメド社(MolMed S.P.A.、ミラノ市、社長:クラウディオ・ボーディニヨン)と技術提携し、レトロウイルス・ベクターを用いた2種類のガンとエイズの遺伝子治療の商業化を目指すことに基本合意したと発表した。
 
 同社はこれらの遺伝子治療技術の独占的な実施権を、アジアのほぼ全域(日本・中国・台湾・韓国・ロシア連邦の極東地域を含む、ただしインド・トルコ・ロシア連邦の中心部を除く)で保持することになる。同社はすでに、平成13年12月にレトロウイルス・ベクターに組み込んだ治療用遺伝子を細胞ゲノムに組み込む際に必須な物質「レトロネクチンR」を、商業的遺伝子治療に使用許諾する契約をモルメド社と結んでいる。これに基づきモルメド社はヨーロッパを中心として展開する遺伝子治療臨床試験にすでに「レトロネクチンR」を使用している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=645