2003年02月14日
石化企業、1Qのナフサ価格を2万6,500円超と予想
特に2〜3月の入着価格の高騰が必至と判断
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンターの多くは、今年1〜3月期のナフサ価格(輸入ナフサの炉前価格と国産ナフサの価格)が1キロリットル当たり2万6,500円強になるとの見方を強めている。今後の国際スポット相場次第では同2万7,000円となる可能性も十分ある、と主張する向きが多い。
 
 これは、1月の輸入ナフサ価格こそ2万2,000〜2万3,000円のレベルにとどまる可能性が高いものの、2月と3月の輸入価格は昨年12月以降の国際スポット相場の高騰に伴って大幅に上昇するのが不可避との判断によるもの。2〜3月の輸入価格は、為替を1ドル=120円と仮定すると2万8,000円近くになると見る向きが多数を占めている。輸入ナフサの炉前価格と国産ナフサ価格はいずれも3万円弱に跳ね上がり、その結果、1〜3月期の平均は2万6,500〜2万7,000円になると見ているわけ。
 
 こうした予想通りの価格になると、前期(昨年10〜12月期)の平均を少なくとも同2,600円、場合によっては3,100円上回ることになる。前年同期(02年1〜3月期)に比較すると、7,200円あるいは7,700円の高騰という事態となる。
 石油化学企業各社としては、こうした深刻な事態の中で存続を図るためには製品価格の修正に一段と力を入れていかざるを得なくなる。