2003年02月17日
アジアのオレフィン価格が大幅続伸
エチレンも一気に640〜650ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:丸紅、三井物産

 大手商社各社によると、高騰を続けていたアジア地域におけるオレフィンのスポット相場が先週半ばにさらに大幅な上昇を遂げた。
 先週末時点のトンあたりの平均CFR価格は、エチレンが640〜650ドル、プロピレンが670〜690ドルとなっている。
 
 中でも目を引くのはエチレンの急騰ぶりだ。わずか1週間〜10日の間に80〜100ドル上がったことになる。直近のボトムである昨年11月中旬の平均に比べると、270ドル前後のアップである。
 これに伴い、拡大する一方であったプロピレンとの格差が逆に急速に接近した。ただし、需要の伸びは全世界的にプロピレンの方が圧倒的に高く、今後もこの傾向は変わらない見通しにあるので、エチレンの価格が再度プロピレンを上回ることにはならない(三井物産、丸紅など)との見方が一般的だ。
 大手商社の多くは、プロピレンのアジア地域のスポット相場は一時的に700ドルを超えることが十分考えられると述べている。
 
 こうした中で同地域ではポリオレフィンのスポット相場も急伸している。LDPEは740ドルになっており、PPのホモポリマーにいたっては800ドルのオファーも見られる。