2003年02月18日 |
デュポン、AM有機ELディスプレイを年内に台湾で生産 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三洋電機、デュポン、東北パイオニア、パイオニア |
デュポン・ディスプレイ(米・ボストン)はアクティブマトリクス(AM)有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイの本格的な生産を2003年末までにスタートさせることになった。 デュポン・ディスプレイはフラットパネルディスプレイの世界市場を重視、ポリマー科学と光学部品を使った技術開発に取り組んでいる。同社の有機ELディスプレイは高分子方式でインクジェット印刷により発光材料をつくるため真空蒸着を必要とせず、前例のない明るさと鮮明な色、広い視角およびビデオ能力を発揮するとしている。 その試作品についてはボストンのハインズセンターで開催された2002年度の展示会・SIDに出品した。これより先同社はパッシブマトリクス(PM)の有機ELディスプレイを2001年末から生産(1,500万ドルを投資)をはじめ、同展示会に2.1インチサイズと2.7インチサイズのディスプレイを出品している。 同社は有機ELディスプレイが液晶表示装置(LCD)よりはるかに低い電力で、LCDより高速、軽量で明るい表示が出来る点に注目している。用途は携帯電話、小型パソコン、PDAなどへの搭載。 アクティブマトリクスの有機ELディスプレイについては台湾の合弁会社であるRIT(ライト)で生産することになっている。生産規模は明らかにしていないが、RITは米デュポン、インテル、台湾資本の合弁。当面、日本の東北パイオニア、三洋電機・コダックなどとの3社の競合が予想されている。 |