2003年02月19日
三菱ガス化学、過炭酸ソーダと混合の顆粒カタラーゼ開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 三菱ガス化学(MGC)は19日、過炭酸ソーダとの混合安定性に優れた顆粒カタラーゼ「ソリカ」の開発に成功したため、自社製品の過炭酸ソーダと組み合わせて販売開始すると発表した。

 過炭酸ソーダは炭酸ソーダに過酸化水素を付加した酸素系漂白剤で、衣料用漂白剤・クリーニング用漂白剤・合成洗剤配合などのほか、風呂や台所排水パイプ洗浄剤・食器洗浄剤などに使用されている。

一方、ソリカの原料であるアスクスーパーはMGCが開発、従来から繊維染色および半導体排水用途、過酢酸分解用途に高性能の過酸化水素分解酵素として販売している。

過炭酸ソーダにアスクスーパーを添加することで、酸素をきわめて迅速に発生させ、洗浄効果が増すことは知られていたが、従来のカタラーゼ粉体は、過炭酸ソーダと混合した場合にカタラーゼの活性が短時間で失われるため、製品形体は2剤にしていた。

MGCが今回開発した「ソリカ」は、アスクスーパーを顆粒にする際、特殊なコーティング技術を使い、過炭酸ソーダとの混合安定性を向上させた点に特徴がある。常温で6ヶ月以上の混合安定性があるという。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=668