2003年02月21日

三菱化学、フェノール関連製品の再値上げを表明

原燃料の高騰に対処、フェノールは15円アップ

【カテゴリー】：市況 【関連企業・団体】：三菱化学

三菱化学は21日、フェノールとその関連製品であるアセトンならびにビスフェノールA（BPA)の価格を3月1日出荷分から再度引き上げる旨を表明した。 　 　上げ幅は、フェノールが1キログラム当たり15円。アセトンが同13円。BPAが同21円。このうちのBPAの場合は、輸出価格も再是正する。上げ幅は、トン当たり200ドル。3月1日船積み分からのCFR価格を同1,350ドルに引き上げる。 　 　これらの製品の今回の値上げは、いずれも昨年の春と秋に続く最近では3度目となるもの。再是正の理由については、原燃料の高騰を挙げている。具体的には、(1)今年第1・四半期のナフサ価格が1キロリットル2万7,500〜2万8,000円に急騰する見通しにあること(2)ベンゼンの価格が、米国のコントラクトもので1ガロン当たり195セントに、また国内で1キログラム当たり65円前後にそれぞれ大幅に引き上げられるのが確実となってきたこと(3)C重油の価格が1キロリットル当たり2万7,000円へと跳ね上がるのが必至となってきたこと--3点が要因だとしている。 　 　同社は、これまでの2度の値上げでは当初の目標を十分にクリアできなかったのに加えて、最近の原燃料価格の高騰の幅が合理化努力で吸収できる範囲を大きく超えるものとなっていることから、やむなく再修正に踏み切ることにしたと説明している。ただし、イラク情勢の推移などで粗原料の価格がさらに変動する場合はそれ見合いで速やかに再修正する考え。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=676