2003年02月21日
三菱化学、PETレジンとシートも価格修正
3月1日出荷分からキロ20円引き上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は、ポリエステルレジン(PETレジン)とポリエステルシート(A-PETシート)の価格も3月1日出荷分から引き上げる。上げ幅はいずれも1キログラム当たり20円。
 
 値上げの理由としては、原料の高純度フタル酸(PTA)とエチレングリコール(EG)の価格の全世界的な高騰を挙げている。
 同社によると、PTAの極東のトン当たりのスポット価格は、昨年12月に500ドル台半ばであったのが現在は800ドル近くまで上がっている。EGのアジアのスポット価格は、昨年12月に460〜470ドルであったのが現在では750ドルとなっている。
 このため、アジア地域のPETメーカーの輸出価格も急騰、昨年末に800ドル前後であったのが2月には900ドル超えとなり、直近の価格は1,000〜1,100ドルに達している。これに伴い、日本国内への輸入品の価格も引き上げられる見通しにある。
 
 今回の同社の価格修正は、こうしたアジア全体の原料価格の急騰に対処してのもので、早急にユーザー全ての同意を取り付けたいとしている。