2003年02月21日
三菱化学フォームプラ、EPSの価格修正へ
汎用品種は20円、特殊グレードは20円以上
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学フォームプラスティック

 三菱化学フォームプラスティックは21日、発泡性ポリスチレン(EPS)の販売価格を3月11日の出荷分から引き上げる方針を固めて需要家各社への説明と説得を開始したと発表した。上げ幅は、汎用グレードが1キログラム当たり20円、特殊グレードが同20円以上。率にして10〜15%となる。
 
 今回の値上げは、昨年秋以降の原油とナフサの高騰に伴ってEPSの原料のスチレンモノマー(SM)と重油ならびにブタン等の価格が大幅に上昇してきたことに対処するためのもの。現在の同社は、これらの原燃料価格の大幅アップによって採算を確保できなくなっており、自助努力では問題を解決できないことから原料価格の上昇分を製品価格に転嫁することにしたもの。今回の値上げは、昨年6月に実施した同10円の引き上げ(打ち出しは15円アップ)に続くもの。