2001年12月25日
PPフィルムの出荷の1~11月累計、35万トン強に
前年同期比は99.9%にとどまる
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本ポリプロ、日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会加盟のOPPならびにCPPのフィルムメーカーによる今年1~11月の出荷数量の合計は35万2,047トンとなった。前年同期比は99.9%である。現在の集計システムに変わった平成10年いらい初めてのマイナス成長である。
 
 1~11月の累計が前年同期をわずかとはいえ下回ったのは、主力のOPPが21万8,912トンで1.3%縮小したため。一方のCPPは13万3,135トンで1.8%増となったが、OPPの縮小をカバーし切れなかった。
 OPPがマイナス成長となっているのは、出荷のうちの圧倒的多数を占める食品包装用が15万872トンで0.1%増に終わっているせい。昨年から減少傾向が続いている食品包装用以外の分野の落ち込みを食品向けが補い切れなくなってきている点が軽視できないところだ。CPPの同じく主力である食品包装用は11万2,572トンで、2.3%増えている。
 PPフィルムの出荷は、プラスチック加工製品の中では比較的高い伸びを遂げてきた。それが今年は年計でもマイナス成長となる可能性がある。これには、国内の一般景気の後退に加えて、アジア地域からの輸入品の流入量が増えてきていることも少なからず影響していると見られる。