2003年02月26日 |
三菱化学産資の導電性フレコンに人気 |
粉塵爆発の誘発防止効果の高さ等が評価 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学産資 |
三菱化学産資が開発した新タイプの多層フレキシブルコンテナー「ダイヤテナーEC」が化学製品の製造現場や物流関係者の間で人気を集めている。 「ダイヤテナーEC」は、ポリエチレン系ポリマーに導電性樹脂をコーティングした特殊材料を主原料とする導電性(帯電防止)フレキシブルコンテナー。各種の化学製品の微粉体の充填、保管、輸送、排出などの工程において内容物とコンテナーとの摩擦で生じる静電気を制御する機能を持つ点が大きな特徴。このため、特に冬季に多発する粉塵爆発の誘発防止をはじめ、周囲の塵や埃の吸着によるコンタミネーションの防止、さらには人体への電気衝撃の防止などに大きな効果を発揮する。発生した静電気はアースで除電する仕組みとなっている。 同社では、このほか(1)コストが既存のゴム製フレコンより約30%安いこと(2)重量が既存品の2分の1なので作業が容易なこと(3)着色が任意にできること--なども「ダイヤテナーEC」特有の強みだと説明している。樹脂製の導電性フレコンの開発・上市はこれがわが国で初めて。 現在同社は、独自に開発したスパークなしで製袋できる独特の高周波ウエルダー成形法によって受注生産中。最も受注量が多いのは、容量1,000リットル(高さ1,040ミリメートル、直径1,100ミリメートル)品種という。 三菱化学産資は、かねてからフレキシブルコンテナーについても様々な機能を持つ多彩な製品を「ダイヤテナー・シリーズ」としてラインアップし、多様な市場ニーズに対応してきた。今回の「ダイヤテナーEC」は、優れた導電性を発揮するなど同シリーズの中でも特に差別性が高い製品といえる点が評価されて受注量が順調に伸びているもの。 |