2003年02月26日
ナフサの1月の輸入価格、財務省の通関では2万2,567円
前月を4.9%、前年同月を37.5%上回る高水準に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:財務省

 財務省が26日にまとめた1月の輸入通関速報によると、同月のナフサの総輸入数量は248万1,862キロリットル、総輸入金額は560億848万2,000円となった。これに伴う1キロリットル当たりの加重平均価格は2万2,567円となる。
 
 これらを前月の通関実績に比較すると、総輸入数量は4.0%減、総輸入金額は0.7%増、平均単価は4.9%高(1,056円高)となる。
 前年同月に対比すると、総輸入数量は2.6%減、総輸入金額は33.9%増、平均単価は37.5%高(6,155円高)となる。平均単価は、昨年第4・四半期の平均に比べても3.2%(700円)高い。
 
 昨年12月のナフサの国際スポット相場が原油の国際相場に連動して急騰したのが、1月の輸入価格の上昇の要因。2月から3月にかけての輸入通関価格は、1〜2月のスポット相場から推してさらに大幅な上昇となるのが確実といえる。
 なお、1月の輸入ナフサの中ではサウジアラビア品が最も多く、全体の約25%に相当する62万8,520キロリットルであった。以下は、韓国の58万6,474キロリットル、クウェートの31万6,885キロリットル、UAEの26万2,425キロリットルなどが続く。主要国の中で最も高いのは韓国品で同2万3,603円となっている。