2003年02月27日
PE袋の輸入、1月も前年同月比116.8%と活発
ただし、正月休暇で4ヵ月ぶりに3万tの大台割れ
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:財務省

 財務省が26日に集計した1月の輸入通関統計によると、ポリエチレン袋(レジ袋やゴミ袋等)の1月の輸入通関数量は2万7,660tとなった。4ヵ月振りに3万tの大台を割り込んだ。ただし前年同月比は116.8%で、引き続き高水準となっている。
 
 PE袋の月間輸入通関数量は、昨年10月以降、3万4,200t、3万2,889t、3万3,581tと毎月3万tの大台を超えてきた。それが1月に大幅な減少となったのは、国内ユーザーや流通業者が正月の長期休暇を取ったことによるものと見られる。おおむね例年のパターンとなっている。
 
 それよりも軽視できない点は、やはり前年同月を依然として大幅に上回る状態が続いている点だ。価格も前年同月をさらに下回っている。前年同月の価格は1キログラム当たり167.3円であったが、今年1月は150.7円となっている。国産メーカーを大きく圧迫することになる。
 
 国別では、引き続き中国品が他の国を大きく引き離している。全体の45.6%に相当する1万2,622tとなっており、前年同月を32.9%上回っている。以下は、タイの4,590t(前年同月比13.0%増)、インドネシアの3,444t(同17.4%増)、マレーシアの2,198t(同15.9%減)、台湾の1,410t(同1.9%減)、フィリピンの1,155t(同14.2%増)--などが続いている。