2003年03月07日
新日鐵化学、新日鐵の完全子会社に、7月上場廃止
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:新日鐵化学

 新日本製鉄と新日鐵化学の両社は、6日に開催したそれぞれの取締役会で、新日鐵が新日化を株式交換方式によって完全子会社化(新日鐵100%)することを決議し、株式交換覚書を締結した。今年5月末までに株式交換契約を締結し、6月下旬開催予定の新日化株式総会で承認を得たあと、7月29日を交換の日とする予定である。
 
 新日化はこれまでCCL(銅張積層板)などの成長分野に積極的に事業領域を拡大してきたが、一方では今後成長が見込めない低収益事業を抱えていること、ストック面では固定資産減損会計導入に伴う財務体質の悪化が懸念されること、などから、自力で経営体質を抜本的に改善していくことは困難と判断、新日鐵と一体となった経営体制を構築していくことにした。
 
 株式交換比率は、市場株価および将来の収益性を勘案した評価額をもとに、両社協議のうえ5月下旬までに決定する。完全子会社となる新日化は、2003年7月23日に上場を廃止する。