2003年03月12日
旭化成、ANの輸出価格をさらに引き上げ
3月後半の船積み分は950〜960ドルに
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成は、中国向けを中心としたAN(アクリロニトリル)の輸出価格を3月後半の船積み分もさらに引き上げる考えである。
 
 3月前半の引渡し分のCFR価格はトン当たり930ドル平均となっているが、これを950〜960ドルに底上げしたい意向である。今年に入ってからのアップ額は合計60〜70ドルとなる。原料ナフサの高騰に対処してのもの。

 ANの需要は、中国の旧正月休み明け後もアジア全体に引き続き活発。対する供給力は、01年〜年とどの地域でも新増設がなかったので需要量を下回っている。このため、特に需要の伸びが大きいアジア地域の需給は完全なタイトバランスとなっている。