2003年03月12日

旭化成、新増強のシクロヘキサノール・プラント商業運転

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：旭化成

旭化成は12日、水島支社(岡山県倉敷市)に独自開発したシクロヘキセン法によるシクロヘキサノール製造プロセス(年産10万トン)、年産5万トンの能力増強が完成し、同日、商業運転を開始したと発表した。今回の増強により、アジア地域のアジピン酸市場における同社の事業ポジションは一層強固なものとなり、ナイロン66事業の拡大が可能になったとしている。発表した「増設の趣旨」は次の通り。 【増設の趣旨】 (1)アジピン酸及びカプロラクタムの主原料であるシクロヘキサノールは、アジアを中心としたウレタン原料市場におけるアジピン酸の拡販、自動車部品および家電OA向けのナイロン66樹脂の拡販を背景に、フル生産で製造を行なってきた。 (2)アジピン酸は、ローディア社の韓国温山(蔚山廣域市蔚州郡)における年産6万5千トンの増設分から、年5万トンの引取権を実施することにより、レオナ樹脂・原料工場(宮崎県延岡市)の生産能力と併せ、供給能力を年17万トンとした。ローディア社から引き取ったアジピン酸は、本年4月から韓国国内をはじめアジアに販売する。このため、昨年12月、100%出資の旭化成アジピン酸(韓国)社(ソウル市、ナイロン・ウレタン原料事業部長、亀井啓次氏が社長兼任)を設立。 (3)　今回のシクロヘキサノール・プラントの増強は、このアジピン酸の生産に必要となるシクロヘキサノールを供給するため建設を進めてきた。 (4)　当社のシクロヘキサノール及びアジピン酸のプラントは、初年度よりフル稼働を予定している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=735