2003年03月17日 |
住友化学、日本オキシラン株の60%を取得 |
アジア・中東地域でプロピレンオキサイド事業を積極展開 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学、日本オキシラン、ライオン |
住友化学は17日、プロピレンオキサイド事業をアジア・中東市場に拡大展開するため 事業体制を再構築すると発表した。ライオンデル・ケミカルとの折半出資会社である日本オキシラン(東京都中央区、高馬博司社長)への出資比率を3月31日付けで60%に引き上げ、アジア・中東地域における住友化学のPO 事業展開の中核的存在とする。 住友化学は、昨年12月に建設を完了し、4月の商業運転入りする新PO 単産法プラントについて、2〜3年内を目処に日本オキシランへ移管する予定。これにより同社は、従来からのPO(年産能力18万1,000 トン)とスチレンモノマー(SM:同42万5 ,000トン)の併産プラントと、新単産法(同200千トン)と、2つの生産設備をもつこととなり、PO、SM それぞれの市場環境に応じて、フレキシブルに生産調整できる強みをもつ。また、併産法のSM はこれまで住友化学が販売してきたが、4月には日本オキシランに移管しPOと一体運営する。 また、PG は、早期に日本オキシランがライオンデルから技術供与を受け、プラント建設を検討する。事業化にあたっては、ライオンデルのアジア・中東地域における販売網を全面的に活用する。この誘導品展開により、同社のPO 事業は販売分野の多角化と、収益力の向上を図る。 【日本オキシランの概要】 本社: 東京都中央区日本橋 千葉工場: 千葉県袖ヶ浦市 設立: 1972年 資本金: 84億円 事業内容: プロピレンオキサイドおよびスチレンモノマーの製造、販売 従業員数: 約70名 社長: 高馬博司 副社長: 中川喬 【ライオンデル・ケミカル( Lyondell Chemical Company )の概要】 本社: 米国テキサス州ヒューストン 設立: 1985年 事業内容: 大手石油化学会社。プロピレンオキサイドおよびその誘導品(プロ ピレングリコール、ブタンジオール、プロピレングリコールエーテ ル等)、プロピレンオキサイドの副産品であるスチレンモノマー、 MTBE の大手メーカー。傘下に北米での大手エチレン、ポリエチレ ンメーカーであるエクイスター(Equistar Chemicals)をもつ CEO : D.F.Smith ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=750 |