2003年03月17日
経産省、住宅部材の省エネ効果を総点検へ
窓サッシ等の高断熱・高気密性をチェック
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:環境省、経済産業省

 経済産業省は、住宅の省エネルギー化推進策の一環として各種住宅部材の持つ省エネルギー効果を総点検する方向で具体策の検討を開始した。
 
 これは地球温暖化防止のためにも重要な課題となっている「住宅の省エネルギー化」の推進には、現在使用されている各種の部材が住宅の高断熱・高気密化にどのていど寄与しているかを総点検することが必要との考え方から実施されようとしているもの。
 
 主な対象は、住宅の断熱・省エネ効果を大きく左右し、人の健康や衛生面で重大な影響を及ぼすとされる窓のサッシや断熱建材になる見通し。今年夏にも実施したい意向である。
 
 点検の結果次第では、より断熱・省エネ効果の高い部材への転換を促す措置を同省が講じることもあろう。
 住宅の省エネ化については国交省や環境省も重大な関心を寄せ、それぞれ必要な促進策を展開しようとしている。
 
 建築、建材、環境、行政の各分野の専門家による「住環境改革フォーラム」をはじめとした政策提言組織が“住宅の温熱環境の整備のためには窓の断熱化の早期実現が急務”といった提言をまとめて関係省庁に提出する動きも活発になってきている
 
 こうした中では、海外でいち早く断熱・省エネ効果が高く評価され、広く一般住宅に普及しているPVCサッシや発泡スチロール断熱材がわが国でも大きくクローズアップされると見られる。