2003年03月18日
タカラバイオ、白血病の遺伝子異常28種スクリーニング検査受託
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:タカラバイオ

タカラバイオ(加藤 郁之進社長)は18日、マルチプレックスPCR法を用いて、FLT3/ITDやBCR/ABLなど白血病に特有な遺伝子異常28種を、一挙に迅速にスクリーニングする検査受託を、4月1日から開始すると発表した。

 現在、白血病には造血幹細胞移植、化学療法やインターフェロン剤による治療が行われ、さらに最近では分子標的薬といった新たな治療法が開発、導入されつつある。これに伴って、治療戦略の一助となる白血病関連遺伝子検査の迅速化、高感度化、多様化が要求されている。白血病の遺伝子異常は蛍光プローブを使った染色体検査が行われているが、結果がでるまでに約2週間を要し、単項目ごとの検査で、検出可能な遺伝子異常の種類も限られていた。

 今回開始する迅速スクリーニング検査は多数のPCRプライマーを単一の試験管内で反応させるマルチプレックス法技術により、28種の遺伝子異常を一挙にスクリーニングする検査で、結果報告に必要な日数を従来の4分の1にまで短縮できる。また、従来法より高感度な検出が可能であり、治療結果のモニタリングにも有用という。

<検査概要>
項目名:白血病遺伝子異常迅速スクリーニング検査
検 体:骨髄液、血液、細胞
価 格:7万円(税別)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/030318takarabio.doc