2001年12月21日 |
田代・VEC会長、経済構造の活性化の必要性を強調 |
「VECの課題は引き続き環境対策」とも指摘 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:東ソー、塩ビ工業・環境協会 |
塩ビ工業・環境協会(VEC)の田代圓会長(東ソー会長)は21日、同協会の定例記者会見に出席し、「来年も化学業界全体が中国の経済活動の影響を強く受けることになる見通しにあり、塩ビ業界も明るい展望を見い出しにくい。こうした中では国をあげての経済構造の活性化が強く求められる。一方、VECに取っての最大の課題は、引き続き環境対策の充実に一層力を入れていくことと考える。関係各方面と緊密に連携してより大きな成果を上げるようにしていきたい」など、塩ビ産業の現状と当面の見通しについての見解を明らかにした。発言概要はつぎの通り。 ○今年は化学業界全体に取って予想していた以上に厳しい年になった。塩ビ業界も、国内需要の低迷に伴う出荷の大幅な落ち込みと、海外の製品市況の著しい下落とによって 赤字の拡大に一層悩まされる1年となった。 ○わが国の産業界全体にとっての来年の最大のポイントは、やはり中国の動向だ。塩ビ業界にとっても中国は最大の輸出先なのでそのビヘイビアは十分注視していかねばならない。 ○一方、国内需要の回復には国をあげての経済構造の活性化がどうしても必要だ。それなくして内需の回復は望めない。 ○こうした中でのVECの当面の課題は、引き続き環境対策の充実に力を入れていくことと考える。より優れたリサイクル技術の開発や情報の収集、さらには広報活動などの一層の強化に関連加工業界や関係化学業界と手を携えて取り組み、十分な成果を上げていくようにもっていきたい。国際的な連携もさらに強めていきたい。 |