2003年03月20日
中外製薬、宇都宮工場で抗体原薬増設
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:中外製薬

 中外製薬は20日、関節リウマチ治療薬として注目されているヒト化抗IL-6受容体モ
ノクローナル抗体MRA(一般名:アトリズマブ)などの抗体医薬の日・米・欧でのグローバル開発の進展への対応を可能とする、宇都宮工場の抗体原薬生産設備の増設(動物細胞培養槽10,000L×4基)を決めたと発表した。

 同工場は、バイオ医薬遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤エポエチンベータ(適応症:透析患者の腎性貧血など)と遺伝子組換えヒトG-CSF製剤レノグラスチム(適応症:好中球減少症など)を生産している同社の中核工場で、2000年から行なってきた抗体原薬生産設備の第〓期工事はこのほど竣工した。
 
 今回の増設はその第〓期工事で、5月中旬に着工、2007年完成の予定。これにより同社はバイオ治験薬棟(浮間工場:東京都北区、2,500L培養槽×2基)および宇都宮工場第〓期工事分(10,000L培養槽×2基)と合わせ、2007年には抗体医薬製造用として65,000L分の培養槽を保有することになる。増設に必要な投資額は約85億円。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=772