2001年12月21日
塩ビ樹脂の11月の出荷、前年比86.7%に
硬質用が特に不振で国内向けは前年比83.6%
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会は21日、塩ビ樹脂(PVC)と塩ビモノマー(VCM)の11月における生産・出荷実績を明らかにした。
 
 それによると、PVCの生産量は前年比86.2%の低水準に抑えられた。しかし出荷量も同86.7%と不振であった。このため、月末在庫は同99.7%で横這いとなっている。
 出荷のうちの国内向けは、同83.6%にとどまっている。98年7月の80.9%に次ぐ大幅な前年同月割れとなった。パイプを中心とする硬質向けが同81.0%まで落ち込んだことによるところが大きい。公共投資の縮小がこれまで以上に強く影響してのものと見られる。
 
 一方のVCMも生産は大幅に縮小した。前年比は81.2%という低水準となっている。出荷もPVC向けの不振が響いて同85.6%に減少している。ただし、月末在庫は同94.1%に縮小している。
 
 PVCとVCMの11月の実績は以下の通り。かっこ内は前年同月比。
 [PVC]
 ▽生産    = 174,198トン(86.2%)
 ▽国内向け出荷
  硬質用   =  68,149トン(81.0%)
  軟質用   =  38,334トン(89.8%)
  電線その他 =  23,497トン(82.2%)
  国内向け計 = 129,980トン(83.6%)
 ▽輸出    =  47,483トン(96.3%)
 ▽出荷合計  = 177,463トン(86.7%)
 ▽月末在庫  =  96,275トン(99.7%)
 
 [VCM]
 ▽生産    = 211,626トン(81.2%)
 ▽国内向け消費・出荷
  PVC用  = 174,738トン(86.5%)
  その他用  =   4,019トン(62.5%)
  国内向け計 = 178,757トン(85.8%)
 ▽輸出    =  31,434トン(84.7%)
 ▽消費・出荷計= 210,191トン(85.6%)
 ▽月末在庫  =  72,158トン(94.1%)