2003年03月25日
PPとHDPEの出荷、自動車部品向けが大幅な伸び
ガソリンタンクの樹脂化も軌道に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィンの国内向け出荷は2月も引き続き好調であったが、主要品種の中では自動車部品向けの品種が前年同月を大きく上回っている点が特に目を引く。

 PP(ポリプロピレン)工業部品向けは、前年同月を約8%上回って6万tの大台に乗ったとされるが、同樹脂メーカー筋によるとそのほとんどが自動車部品向けで占められているという。1月の伸び率は12%であったので、2月は伸びが鈍化しているといえるが、それでも他の品種を大きく凌いでいる。

 また、高密度ポリエチレン(HDPE)の大型中空成形用品種の2月の出荷数量は前年同月を37%上回って3,000t強に達したが、このうちのほとんどが自動車のガソリンタンク向けであったと見られている。ニューモデルにHDPE製ガソリンタンクを搭載する自動車メーカーが増えてきたことで急速な伸びを遂げているわけ。同品種の場合は1月も前年を32%上回る高成長であった。

 両樹脂メーカーの多くは、今後もこれらの品種は海外品の輸入圧力を受けることなく順調な伸びをつづけると判断している。