2003年03月26日
鐘化、米国塩ビペースト会社を解散 
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三井物産

鐘淵化学工業は、米国の塩ビペースト会社、kaneka Delaware社とその持株会社であるkaneka Plastics両社の解散を決めた。24日の取締役会で決議した。kaneka Delawareは1996年、鐘化が三井物産と共同で、米国のジョージアガルフ社から塩ビペースト事業を買収して設立した。デラウエア州の工場を引き継ぐとともに、生産能力を年産3万トン体制に増強。しかし、原料価格の変動が激しく、安定的に収益を確保していくことは困難と判断し、持株会社とともに解散することを決めた。
 
 kaneka Delaware社の資本金は700万ドル、出資比率はkaneka Plastics80%、三井物産20%。kaneka Plasticsは600万ドルで、鐘化の全額出資となっている。鐘化は解散に伴う投資損失として、2003年3月期決算に単独で約13億円、連結で約9億円の特別損失を計上する予定だが、業績予想にはすでに織り込み済み。