2001年12月20日
経産省、芳香族についても予想をまとむ
来年上期の需要は軒並み前年割れに
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省製造産業局は20日、芳香族3製品についても今年下期の需要実績見込みと来年上期の需要見通しをまとめた。
 
 それによると、今年下期については、ベンゼン、トルエン、キシレンの3製品とも前年同期を下回り、その結果、年計の総生産量も前年割れが避けられないとの見方になっている。ベンゼンの需要減には、スチレンモノマーの減産やフェノールのアジア向け輸出の減少、さらにはシクロヘキサンのカプロラクタム需要の縮小などが影響していると分析している。トルエンは不均化向けの需要減で、また、キシレンはパラキシレンの需要不振でそれぞれ縮小するとの判断である。
 同局では、14年上期も3製品ともにさらに需要の減少が続くと予想している。ベンゼンについては、ビスフェノールA向けこそ伸びるものの、SMやシクロヘキサンの需要が引き続き不調と予想している。トルエンでは不均化が、またキシレンではパラキシレンがともに不振から脱却できないと見ている。