2003年03月27日 |
「PSジャパン」4月1日発足 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:PSジャパン、旭化成、東洋スチレン、日本ポリスチレン、三菱化学 |
旭化成、三菱化学、出光石油化学3社のポリスチレン事業会社「PSジャパン株式会社」は4月1日に新発足する。旭化成と三菱化学の折半会社、エー・アンド・エム・スチレンと出光石化のPS事業が統合し、事業基盤・国際競争力の強化を図る。 「PSジャパン」の設備能力は、A&Mスチレンの40万トンと、出光の4万5,000万トンを合わせて年産44万5,000トンとなる。現在、国内PSメーカーは両社のほかに、東洋スチレン、大日本インキ化学、日本ポリスチレンと5社、合計能力は約110万トンなので、アライアンス後は4社、新会社の能力シェアは40%超となる。 出光石化は、大日本インキ化学(DIC)と生産受委託を行い、HIタイプを出光からDIC、GPタイプはDICから出光へと、スワップしてきた。この関係はそのままPSジャパンが引き継ぐため、メーカーは4社でも、実質3グループに集約されたかたちとなる。また、旭化成は中国、三菱化学はタイ、出光石化はマレーシアと、それぞれ積極的に海外展開してきた。今後の扱いは、外資との関係もあるため別途協議するが、1年以内には結論を出す方針という。 「PSジャパン」は資本金50億円(旭化成45%、三菱・出光各27,5%)、社長は現A&Mスチレン社長の荒浪淳氏、従業員約190人、本社は東京都文京区小石川1−4−1の現A&Mスチレンに設置。売上げ規模は約500億円。 |