2003年03月31日 |
「統合比率合意できず」住友・三井両社長 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学、三井化学 |
住友化学・米倉弘昌、三井化学・中西宏幸の両社長は31日、緊急記者会見し、両社の事業統合見送りについて説明した。まずはじめに、用意された発表文(ニュースリリース参照)を読み上げ、記者団の質問に答えた。一問一答の要旨以下の通り。 【質問1】解消はいつ決ったのか。 (両氏)6月の株主総会に付議するには3月末がタイムリミットなので、ぎりぎりまで誠心誠意調整に努力してきたが、株主の利益に結びつくものにならなかった。残念だが、事業統合解消を決意した。 【質問2】まとまらなかった理由は何か。 (両氏)統合比率をめぐって意見の一致ができなかったことだ。株価、資産、キャッシュフローの3点を指標に統合比率を決めるべく話し合ってきたが、見解の相違を埋めることができなかった。 【質問3】三井住友ポリオレフィンはどうなるのか。 (米倉氏)これまで通り続ける。問題ないはずだ。 【質問5】両社長の責任は。 (米倉氏)私の役割は、住友化学を強いコスト競争力、技術開発力をもち、躍動感あふれる会社にしていくことにあると思っている。やめるつもりはない。 (中西氏)体制を立て直して、全社員が同じベクトルで元気いっぱい働く、世界で認められる強い企業にしていくことが使命だ。まずは04年度中期経営計画をしっかりした内容のものにしたい。 |