2003年04月04日
三井化学、BPAの値上げ交渉決着
4月1日からキロ15円引き上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は、ビスフェノールA(BPA)の国内価格を4月1日出荷分から1キログラム当たり15円引き上げることで需要家各社の了承を得た。当初同社では、3月1日出荷分から同20円値上げする計画であったが、需要家の抵抗が強く、実施時期と上げ幅の両面で譲歩した。

 今回の値上げは、今年に入ってからの原料ベンゼンとプロピレンの大幅な上昇に対処してのもの。打ち出し当初は話し合いが難航したが、需給バランスが極めてタイトな状況にあることや欧米でも値上げが進んでいること等を需要家各社が理解してきた結果決着となった。

 同社では、輸出価格も国内向け同様に4月出荷分から引き上げる。ポリカーボネート向けグレードについては、4〜6月期分をトン当たり170〜180ドル上げてCFR1,130〜1,170ドルにする。また、エポキシ樹脂その他向けの品種の場合は、4月単月の価格を100ドル上げて同1,100ドルに改める。