2003年04月08日 |
中国の汎用樹脂輸入、2月は多くの樹脂が前年を下回る |
国別では韓国と台湾品が依然としてLD以外で大きなシェア |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
中国による汎用樹脂の2月の輸入通関数量は、6樹脂のうち前年同月の実績を上回ったのはPPとABSだけで、他の4樹脂はかなりの幅の縮小となった。 PPは延伸フィルム向けと工業部品向けの需要が、またABSは工業部品向けの需要がそれぞれ好調であったようだ。ただし伸び率はPPが3.7%、ABSが4.9%と従来の平均を大きく下回っている。 一方、前年を下回ったLDPE、HDPE、PS、PVCの4樹脂のうちHDPEは2.3%の小幅な縮小にとどまっている。しかし、PSは7.4%減であり、PVCは25.9%、LDPEにいたっては35.7%もの減少となっている。 国別では、依然として台湾品と韓国品がLDPE以外の5樹脂で大きなシェアをキープしている。台湾品はPSとABSでトップを占め、他の3樹脂でも5位以内を維持している。韓国品はHDPEとPPでトップを維持、PSとABSで第2位を確保している。 日本品はPVCでトップを堅持、他の5樹脂では第6位となったPP以外の4樹脂で5位以内を占めている。 前年を大きく上回る伸びを遂げたものとしては、ロシアのLDPE(42.2%増)、マレーシアの同じくLDPE(2.2倍)、インドのHDPE(4.6倍)、米国のPP(2.3倍)、タイのPS(30.2%増)とABS(44.7%増)とPVC(41.6%増)--が挙げられる。ロシアがLDPEでトップに立った点も注目される。 |