2003年04月08日
3月のエチレン生産量、前年同月を22.9%上回る
“定修ゼロ”が大きく作用、稼動率も高水準
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:昭和電工、東ソー、経済産業省

 経済産業省製造産業局が8日に明らかにしたところによると、3月のエチレン生産量は66万7,600tとなった。前月の実績を14.6%、前年同月を22.9%それぞれ上回っている。平均稼動率は98.1%であった。3月単月では史上最大規模である。

 前月の生産量を14.6%上回った最大の要因は、全体の稼動日数が3日多かったことと、全体の稼働率が0.5ポイントアップしたことにある。一方、前年同月比が22.9%もの増加となったのは、昨年3月に3基を数えた定修・運休プラント(東ソー・四日市、山陽石油化学・水島、昭和電工・大分)が今年はゼロであったのに加え、全体の平均稼動率が2.0ポイント上回ったためと見られる。

 この結果、今年1~3月期の総生産量は190万6,600tとなった。前年同期の実績は177万5,600tであったので、今年の伸び率は7.4%ということになる。昨年末に経済産業省製造産業局がまとめた今年の予想を大幅に上回るペースの伸びとなっている。