2003年04月09日
中国からのポリオレフィンの引き合い低調
先安観の広がりが作用、商談も停滞
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社によると、中国の樹脂加工企業やトレーダからのポリオレフィンの引き合いは4月に入って一段と低調となり、商談も停滞している。

 日本、韓国、シンガポール、タイ、台湾といった大手供給国の樹脂メーカーや商社が提示する価格に対して軒並み拒否反応を示している。原油、ナフサ、さらにはオレフィンの国際相場の低下に伴ってポリオレフィンの場合も先行き下落が必至と判断しているためと見られる。2月から3月にかけての価格の急上昇時に溜め込んだ在庫でしばらくは需要に対応していける余裕があることも少なからず作用しているようだ。

 直近のオファー価格は、HDPEがCFRトン当たり600唐20ドル、L-LDPEが同580ドル、HP-LDPEが同760〜770ドル、PPのホモポリマーが同800ドルといったところ。