2001年12月19日
旭硝子、グラバーベル社株公開買付で100%取得へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭硝子

 旭硝子は19日、板ガラス、自動車用ガラス事業のグローバル運営体制を強化するため、ベルギー・グラバーベル社(GVB)の普通株式のうち、一般株主持分を株式公開買付によって取得することを決めた、と発表した
 
 同社は、「シュリンク・トゥ・グロー」の経営戦略の下、事業の選択と集中を進めているが、板ガラス事業はコア事業の1つと位置づけている。
 
 しかし同事業は、グローバルレベルでの事業寡占化や需要先の再編・統合が急速に進んでいるため、GVB社の完全子会社化によって、より効率的な運営体制を確立していくことにした。
 
 GVB社は資本金1億9,900万ユーロ(約215億円)、旭硝子の連結上場子会社で1981年に資本参加し、現在同社株の55%余りを取得している。フロートガラス窯15基をもつ欧州第2位のメーカーで、2000年12月期の売上高は16億9,900万ユーロ(約1,835億円)、旭硝子にとっては欧州における板ガラス事業の拠点となっている。今後、同社の株式を100%取得するため、少数株主持分約250万株(約35%)の公開買付を行うことにした。
 
 旭硝子グループの板ガラス事業は、これまで旭硝子が日本・アジア地域、GVB社が欧州地域、AFGインダストリーズ社(米国)が北米地域を担当する3極運営体制をとってきたが、今回公開買付完了後は、2002年4月を目標に建築用板ガラス事業と、自動車用ガラス事業の2つを戦略的事業単位としてグローバル運営する。