2003年04月11日
三菱レイヨン、メタクリル酸高級エステルを値上げ
4月21日出荷分からキロ30円の再修正
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 メタクリル酸高級エステルのトップメーカーである三菱レイヨンは11日、メタクリル酸高級エステルの国内販売価格を4月21日出荷分からキログラム30円引き上げると発表した。

 対象は、nBMA、iBMA、HEME、HPMAとtBMAを含むその他のメタクリル酸高級エステル。値上げの理由としては、ナフサならびにメタノールその他の原燃料価格の高騰に伴うMMAモノマーやブタノールなどのコストアップを挙げている。

 輸出価格については、同じ事情を背景にすでに今年第1・四半期分からトン当たり200〜300ドルの値上げを実施している。

 同社のメタクリル酸高級エステルの価格修正の発表は99年10月、00年9月、昨年春に続いて最近ではこれが4度目。ただし、昨年春の実施したあとも原料の高騰分を小刻みに製品価格に転化してきた。需要が塗料やエマルジョン向けを中心に活発で需給が逼迫状態にあるので、今回の値上げも市場にスムースに受け入れられると同社では判断している。