2003年04月11日 |
PPSの価格交渉が進展、最終段階迎える |
自動車や電子・電機メーカーが有額回答 |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:大日本インキ化学工業、東ソー |
大日本インキ化学工業、東ソーなどPPS(ポリフェニレンサルファイド)メーカーと自動車部品や電子・電機部品メーカーなど需要家各社とがすすめてきたPPSコンパウンドの価格修正交渉がここにきて急速に進展、最終段階に入った。 PPSコンパウンドメーカーが打ち出している上げ幅は、メーカーによってあるいは品種によってばらつきがあるが、小幅のケースでキログラム当たり30円、一部には50円を要求しているケースもある。 現在はユーザーの多くが相次いで有額回答を出し始めており、今月末には決着するところも出てくると見られる。ここにきて値上げ交渉が進展しはじめたのは、ここしばらく同樹脂の新増設がなかったなかで需要が引き続き順調に拡大しているため全体の需給がタイトバランスとなっているせいと見られる。同樹脂メーカーの多くは今後も需要は年率10%以上のペースで伸びていくと予想している。 |