2003年04月15日
SMの3月の内需、前年の10%増と引き続き好調
輸出も10%増えて10万t台を回復
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が15日に明らかにしたところによると、SM(スチレンモノマー)の3月の出荷数量は27万4,198tとなった。前年同月の実績を10%上回る高水準である。

 うち国内向けは16万4,638tで、前年同月比は10%増となっている。PSをはじめとした誘導品全体の需要が好調を維持したことによる。国内向けの前年同月超えはこれで10ヶ月連続となった。
 輸出も好調で、内需同様に前年同月を10%上回り再び10万tの大台に乗って10万9,560tとなった。アジア地域の需要が活発であったことによる。

 一方の生産は、27万4,950tで前年同月を17%上回った。大幅な伸びだが、これは定修実施企業が前年同月の5社から1社に減ったことによるものと見られている。
 それもあって月末在庫は前年比37%増の9万1,349tとなった。これにはつなぎ輸入の発生も影響していると見られる。ただし、在庫率は0.3ヶ月と引き続き低水準にとどまっている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/03415005.tif